福祉用具レンタルと購入の違いとは?
〜賢く選んで介護の負担軽減〜
高齢者や要介護者の生活を支える「福祉用具」。
車いす、介護ベッド、歩行器、手すりなど、多くの種類があり、導入の際に「購入とレンタルのどちらが良いの?」と迷う方も少なくありません。
この記事では、福祉用具のレンタルと購入の違いについて、費用、手間、使用期間、安全性などの観点から詳しく解説します。
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▶ そもそも福祉用具とは?
福祉用具とは、身体機能の低下により日常生活に支障がある方を支援するための用具です。
大きく分けて、「貸与(レンタル)対象の用具」と「購入対象の用具」があります。
【主なレンタル対象用具(介護保険対応)】
- 車いす
- 介護用ベッド(電動ベッド含む)
- 歩行器・歩行補助杖
- 手すり(据置型)
- スロープ
- 体位変換器
- 認知症徘徊感知機器など
【主な購入対象用具(介護保険対応)】
- ポータブルトイレ
- 入浴用イス・浴槽台
- 移動用リフトのつり具
- 防水シーツ
- 自動排泄処理装置の部品 など
▶ レンタルと購入の比較表
比較項目 | レンタル | 購入 |
---|---|---|
初期費用 | 低コスト(介護保険1〜3割負担) | 高額になる場合あり |
交換・変更 | 状況に応じて交換可能 | 買い直しが必要 |
メンテナンス | 業者が対応(無料) | 自分で管理・修理費がかかる |
衛生面 | 専門業者による消毒・清掃済み | 自分で管理が必要 |
使用期間 | 一時的・短期にも対応 | 長期間使用を前提 |
保管・処分 | 不要になれば返却 | 処分の手間・費用が発生 |
▶ レンタルのメリット・デメリット
✅ メリット
- 初期費用が抑えられる(保険適用で月数百〜数千円)
- 身体状況の変化に応じて、柔軟に変更・交換が可能
- 専門相談員が用具選定・設置・点検を実施
- 故障時の対応が迅速、メンテナンス不要
- 試用ができる事業所もあり、失敗が少ない
❌ デメリット
- 長期利用の場合は購入より割高になることも
- 貸与対象外の用具もあり、全てのニーズをカバーできない
▶ 購入のメリット・デメリット
✅ メリット
- 自分専用で常に同じ用具が使える
- 使用頻度が高く、長期使用するものは経済的
- 衛生面で他人が使っていない安心感がある
- カスタマイズ(例えば好みの色や仕様)が可能
❌ デメリット
- 初期費用が高くなる(例:電動ベッドは10万円以上)
- 身体状況が変化した場合、買い直しの必要がある
- 不要になった時の保管・処分が面倒
- 故障時の修理費や管理が自己負担

▶ どう選べばいい?判断のポイント
✅ 使用期間が短い or 状況が変わりやすい → レンタル
- 急な入退院後の一時的な使用
- 要介護度が進行する可能性がある
- まずは試してみたい方
✅ 長期使用が見込まれる or 貸与対象外 → 購入
- 入浴用具や排泄用具など消耗品系
- 常に使用する手すりやポータブルトイレ
- カスタマイズしたい用具
▶ 介護保険を利用するには?
介護保険を利用するには、「要介護認定」を受けていることが前提です。
また、ケアマネジャーが作成したケアプランに基づくサービス利用である必要があります。
福祉用具レンタル・購入は、指定を受けた事業者(福祉用具貸与事業所)からの提供が条件です。
▶ まとめ:それぞれの特性を活かして賢く選ぼう
福祉用具は、介護者・要介護者の生活を支える大切なパートナー。
レンタルと購入、どちらにもメリット・デメリットがあるため、使用目的や期間、本人の身体状態、経済面などを考慮して適切に選ぶことが大切です。
困ったときは、ケアマネジャーや地域包括支援センターに相談しながら、必要な用具を無理なく導入しましょう。
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