集まったのはヤバい女子ばかり!

俺の名前は 桐生翔太(きりゅう・しょうた)。
高校二年、特に取り柄もない普通の男子。
……のはずだったんだが。
「――変態研究部を立ち上げます!」
そう叫んだのは、クラスの美少女であり、成績優秀・才色兼備と評判の 御影(みかげ)会長。
実際はただの同級生なんだが、生徒会に顔を出してるせいで「会長」と呼ばれている。
そして俺は――気づいたらその部に強制的に入れられていた。
◆ 入部のきっかけ
放課後、廊下で声をかけられた。
「翔太くん、ちょっと」
「な、なんだよ会長」
「君、エロ漫画読んでたでしょ?」
「なっ!?」
俺のカバンから、はみ出していた雑誌を指さす会長。
完全に証拠を握られていた。
「問題ないわ。むしろ素晴らしい。研究対象よ!」
「研究対象!?」
「そう。私は“性”というものを真剣に学びたいの。だから――変態研究部を創設するの!」
「なにその部活!」
「顧問は既に買収済み。あとは部員を集めるだけ」
そう言って俺の肩を掴む。
「君は、初期メンバーに選ばれたのよ!」
「やだぁぁぁぁ!」
こうして、俺は“性的な意味で変態研究部”に入る羽目になったのだった。
◆ 部員たち
部室に案内されると、既に3人の女子が集まっていた。
どいつもこいつも“ヤバい”やつらだった。
① ビッチ系ギャル・水瀬(みなせ)カレン
「よろ~、翔太クン♡ あたし、ギャルのカレン! 性癖は――露出プレイだよん!」
「いきなり性癖自己紹介!?」
「だって研究部でしょ? 隠す意味なくなーい?」
金髪にピアス、スカート短すぎ。
完全に不良……だけど笑顔はやたら可愛い。
② ドM文学少女・白石(しらいし)雪乃
「わ、わたしは雪乃です……! 好きなのは……罵倒されながら本を読むこと……」
「は?」
「“この変態!”って言われながら読書するのが……最高で……」
「やめろ! 想像するだけでカオスだ!」
長い黒髪に眼鏡。清楚かと思いきやドMだった。
③ 発明変態少女・天野(あまの)真理
「私は天野真理! 趣味は発明! 得意分野は――自作大人のおもちゃ!」
「それ部室に持ち込むなぁぁぁぁ!」
机の上には怪しすぎる機械がズラリ。
たぶんこの子が一番危険だ。
そして会長が宣言する。
「これで部員は揃った! 本日より、“変態研究部”始動よ!」
……俺、なんでここにいるんだろう。
◆ 研究スタート(性的な意味で)
会長がホワイトボードに「今日のテーマ」と書き出した。
【キスの研究】
「……おい。普通の研究にしろよ」
「何言ってるの。性の第一歩はキスよ。というわけで――実践!」
「ちょ、ちょっと待て!?」
まず立ち上がったのはギャルのカレン。
「はいはーい♡ じゃああたしが翔太クンにキスする~!」
「いやいやいやいや!」
カレンはにじり寄ってくる。甘い香水の匂い。
そのまま壁際に追い詰められ――
「ちゅっ♡」
「うわぁぁぁぁ!」
唇が触れた瞬間、心臓が爆発しそうになる。
部室中が「おおぉ~」と変な盛り上がり。
次に雪乃がもじもじしながら。
「わ、わたしも……! で、でも……翔太くん、もっと罵倒して……」
「はぁ!?」
「“このドM!”って言ってからキスしてください……!」
「いや無理だって!」
けど雪乃は必死の顔で迫ってくる。
仕方なく俺は――
「こ、このドM!」
「はぁん♡ ありがとうございますっ!」
そして勢いよく唇を奪われた。
……もう泣きたい。
さらに天野真理。
「私の発明した“自動キス機械”も試してみて!」
「そんなの試さないから!」
「だめよ、学問に犠牲はつきもの!」
ギギギギ……と怪しいアームが迫ってきて――
俺は机に押し倒された。
「ちょ、待っ……あああああ!」
……気づけば、三人から責められる俺。
会長はにこにこしながら観察している。
◆ 研究の名のもとに
その後もカオスは続いた。
・「制服の正しい乱し方」実習で、俺のシャツのボタンが次々外される。
・「声の研究」実習で、雪乃が耳元で喘ぎ声を試す。
・「玩具テスト」実習で、天野が怪しすぎる装置を俺に向ける。
俺はもう限界だった。
「ちょっと待てぇぇぇ! これ研究じゃねぇ!」
「違うわ。学問よ」会長は冷静に言う。
「君の犠牲が、人類の性の進歩につながるの!」
「そんな進歩いらねぇぇぇ!」
◆ 放課後の部室
夕暮れ。俺はぐったり机に突っ伏す。
会長が満足げにノートを閉じた。
「今日の研究成果――翔太くんの顔が最高に赤くなる条件が判明しました」
「やめてくれぇ……」
カレンが笑う。
「ねぇ翔太クン、また明日も一緒に実験しよ♡」
雪乃がうっとり。
「罵倒されながら、キス……最高でした……」
真理がニヤリ。
「次はもっとすごい発明を持ってくるから!」
俺は頭を抱える。
“変態研究部”なんて入るんじゃなかった。
……でも、心のどこかでワクワクしてる自分もいる。
「翔太くん。これからも、よろしくね」
会長の微笑みに――俺はただ、頷くしかなかった。
こうして俺の高校生活は、変態女子たちに翻弄される日々へと突入していくのだった。
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