生徒会長が下着を選んでくれる件について

現代 × 学園・日常系

―大学生の服装指導(下着含む)に本気の生徒会。―

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四月、新学期のキャンパス。
地方から出てきたばかりの俺――藤堂蓮は、まだ大学の雰囲気に馴染めていなかった。

 そんな俺に突然届いたメール。
「一年経済学部・藤堂蓮くん。大学生徒会より服装指導のため、生徒会室まで来てください」

 ……は?
大学で服装指導? しかも生徒会?
高校じゃあるまいし、大学でそんな堅苦しいことあるのか?

 訝しみつつも、好奇心に負けて生徒会室を訪れた。


「ようこそ。待っていたわ、藤堂くん」

 俺を迎えたのは、大学生徒会長の 神楽坂美玲
文学部三年。黒髪ロングに眼鏡、知的でクールな美人。
その完璧な立ち居振る舞いは、まさに“大学のお姉様”という感じだ。

「えっと……俺、何かやらかしました?」
「やらかしたというより――改善の余地があるの」
「改善?」
「特に……下着」

「……は?」


「大学生にもなって、キャラクタープリントのトランクスはないでしょう?」
「な、なんで知ってるんですか!」
「体育実技の着替えで見えていたのよ。情報はすぐに回ってきたわ」
「そんな恥ずかしい情報網いらないです!」

 神楽坂会長は、机の引き出しを開ける。
そこには新品のボクサーブリーフやシンプルなトランクスが並んでいた。

「これが“大学生にふさわしい下着”よ。私が厳選したの」
「……なんで生徒会長が下着を厳選してるんですか」
「大学の品位を守るために決まっているでしょう?」

 真顔で言い切られると、反論の言葉が出てこない。


「さあ、履き替えてみて」
「え、ここで!?」
「安心して。私しか見ていないわ」
「だから余計に恥ずかしいんですけど!?」

 結局、押し切られた。
俺はカーテンの裏でズボンを脱ぎ、彼女が差し出した黒のボクサーブリーフを身につける。

「……どう?」
カーテンを開けると、会長の視線が下半身に突き刺さった。

「に、似合ってるわ。清潔感があるし、大学生らしい……」
頬を赤らめながら、眼鏡を直す会長。

 その仕草に俺の心臓は爆発寸前だ。


 以来、俺はことあるごとに生徒会室に呼び出されるようになった。
下着の色やデザインを“チェック”されるたび、会長との距離は少しずつ近づいていく。

 ある日の放課後。
「藤堂くん、今日はこれに挑戦してみない?」
会長が差し出したのは、深いブルーのボクサー。少し大人びた雰囲気だ。

「似合うと思うの。……私の好みでもあるし」
「えっ、会長の……?」

 思わず赤面する俺に、彼女もまた顔を染める。
「だって……藤堂くんのこと、ちゃんと見ていたいから」

 その瞬間、俺は悟った。
これはただの服装指導なんかじゃない。
会長は“下着”を口実に、俺に近づこうとしているんだ――。


 こうして、俺と会長の“下着指導”は続いている。
大学の広いキャンパスでただ一人、俺の下着まで気にかけてくれる人。

 ――それが、俺の憧れの会長だった。


【了】

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